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JACLaP WIRE No.11 1999年9月21日
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============================≪ 目 次 ≫============================
[ニュース]◆森三樹雄会員がWASPaLMの次期会長に
[Q&A] ◆入院患者の貧血傾向
[編集後記]◆サンパウロにて
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[ニュース]◆森三樹雄会員がWASPaLMの次期会長に
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臨床病理学・臨床検査医学の国際組織であるWASPaLM(World Association
of Societies of Pathology and Laboratory Medicine)主催の第20回世界病理
学・臨床検査医学会議が、ブラジルのサンパウロで9月17日から開催されてお
り、約2000人が出席し企業展示も70社と盛況である。本日の代議員会で次の役
員が選出され、次期会長には現事務総長の森三樹雄会員が就任することとなっ
た。なお事務局長は現職の櫻林郁之介会員が引き続き務める。
会長 Utz P. Merten(ドイツ)
次期会長 森 三樹雄(獨協医科大学越谷病院)
事務局長 櫻林郁之介(自治医大大宮医療センター)(留任)
WASPaLMは役員の新陳代謝を促進するため会長任期を2年に限る代わりに、
事業の継続性を維持するため予め次の会長を選出しておき、2年間前会長と共
に執行部を務めた後会長に就任するという次期会長制を採用している。したが
って、会長任期は2001年〜2003年となり、2003年にソウルで開催される第22回
会議の準備支援が重要な課題になるので、会員各位には積極的に出席していた
だきたい。
[1999年9月18日 西堀編集主幹]
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[Q&A] ◆入院患者の貧血傾向
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(Q)貧血を来さない疾患の患者なのに、入院すると1〜2か月の間にヘモグ
ロビンが1〜2g/dl低下傾向を示す方が多いように思います。なぜでしょう
か。(栄養士)
(A)貴院では検査のための採血はどのくらい行っているでしょうか。よく見
られるのがそのための失血による貧血で、俗に「採血性貧血」と呼ばれていま
す。また入院中は安静臥床により腎血流量が減って尿量が減少し、血が薄まる
傾向が見られ、その影響も加わると考えられます。
なお、入院したすぐあとにヘモグロビンの低下が見られる場合には、採血時
の体位の違いが原因です。貴院でも外来患者は坐位で、入院患者は早朝に仰臥
位で採血していると思います。仰臥位では坐位と比較して血液中の水分を血管
外に押出す重力の影響が少ないために、血漿水分量が増えて血液が5〜10%ほ
ど希釈されます。外来でヘモグロビン15の患者さんは、入院したとたんに14前
後になるのが当然なのです。赤血球の他にも総蛋白など血管内の寿命が長い成
分で一般的に認められる現象です。
回答日:1999年9月15日、1999年9月20日
回答者:認定臨床検査医 西堀眞弘(No.269)、山口一郎(No. 294)
[ホームページ/臨床検査ネットQ&A(血液検査)]
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[編集後記]◆サンパウロにて
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9月17日(金)〜21日(火)ブラジルのサンパウロで開催される第20回世界
病理学・臨床検査医学会議に合わせ、編集室では現地に特派員を派遣し速報体
制を敷くことにいたしました。下馬評通りに本会から河合忠会員に続き2人目
の会長が出ることが決まりましたので、会員各位にはいち早くお知らせいたし
ます。
役員会では検査部管理のあり方を巡って激論が展開されるなど、臨床検査の
世界は国際的にも激動の時代に入りつつあります。また日本からの出席者は斯
界の各分野で指導的立場にある方々が多く、密着取材により本音の部分を含め
て詳しくお聞かせいただくことができ、普段は表に出ないかなり進んだ考え方
が、既に具体的な形をとりつつあることも分かりました。
微妙な内容だけに、すぐに記事にすることが困難なものが多いとは言え、編
集室ではできるだけ早くかつ具体的にお伝えできるよう、関係各位にご協力を
お願いしていますので、その成果をご期待下さい。
また、「こんなことを取材して欲しい」等のご希望があれば、できるだけ沿
うようにいたしますので、積極的に編集室までお寄せ下さい。
なお、速報体制のため「感染症のピットフォール」の連載はお休みとさせて
いただきました。
[編集担当 西堀眞弘]
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JACLaP WIRE No.11 1999年9月21日
■発行:日本臨床検査医会[情報・出版委員会]
■編集:JACLaP WIRE編集室■編集主幹:西堀眞弘
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